先日義父が永眠したことを書きました。
最後を看取ることができなかったお義母さんですが、お通夜の前にあってもらった時に、お義父さんを撫でながら「冷たくなってかわいそうに・・」と泣き崩れた時には、その場にいた親族は全員号泣しました。
お義母さんが大好きだったお義父さん。
実は、亡くなる前日に相方の兄弟がお義母さんをお見舞いに連れて行っていました。
その時の2人は、「全てをわかっていたような雰囲気だった」と聞きました。
夫婦という絆がしっかり結ばれていたんだなと思った次第です。
さて、今回の記事は「書類編」になります。
備忘録として書いています。
※あくまで我が家の事例になるので、しっかりとご自身でお調べください。家族関係は皆違いますので、悩んだ時は専門の先生に話を聞く(私もしています)ことも必要です。
本籍地でしか取得できない書類
人1人が亡くなることで、すぐに役所に申請する書類(死亡届)などがありますが、それは相方の兄弟がやってくれたので助かりました。
私達が現地に着いたのは、義父が亡くなった翌日になります。
家族葬と言っても決めることはたくさんありましたし、なかなかの金額になって驚きました。
嫁の立場なので、口出しはしませんが、私の時は告別式はしなくてもいいと思った次第です(千の風になるだけ)。
前置きはここまでにして、必要な書類の取得ですが、義父の住んでいた本籍地のみしか取得できない書類や時間がかかる書類もあるため、事前に調べてリストを作っていました。
実際は、告別式などを除き、現地で動けたのは4日間(平日のみ)でした。
リストを作っても、その通りにはなりませんが、混み合う役所関係は始まる時間に着くように交通機関を調べて動きました。
間に合わない申請については、相方の兄弟にお願いしましたが、必要な書類だけは持ち帰りたい。
時間のかかる書類は、義父の除籍にまつわる書類です。
除籍前でしたが役所に行き、除籍後すぐに書類がもらえるように、「必要な書類と部数の申込」をして、予約票をもらいました。
※役所によっては除籍まで期間は変わってくる場合があるので、聞いておくといいと思います。
なぜ急ぎ書類が必要か
ではなぜそこまでして公的書類を急いだのか?
仕事が忙しいので、休みを利用できる期間で集めたかったというのが理由の一つです。
そして何か一つ申請するにも、書類・書類・書類です。
これは被相続人(義父)の名義になっている内容にもよりますし、相続に関することなので詳細は書けませんが、電話だけでできることと、できないこと(こっちの方が多い)が多々あります。
さらに、必要書類は必ずと言って良いほど原本を必要とします。
相続関係になると、相続人全員の必要な書類が申請先ごとに必要となります。
仲がいいので、いくらでもお願いはできますが、なるべく手間はかけたくありません。
こんなに色々な申請がででくるとは思ってもみませんでした。
そこで、申請の際、この1枚でいくつかの書類を省略できるという法定相続一覧図を、法務局から交付してもらうことにしました。
法定相続一覧図
先ほども書きましたが、申請の際に、相続人全員の戸籍謄本(@450円)や住民票(@300円)、印鑑証明(@300円)など書類を集める必要があります。
また、申請先が複数ある場合、同時に申請をしたくても必要書類の原本が必要で、原本を返却してくるまでに時間がかかるため、同じ書類を何セットも役所でもらうとお金がかかるんです。
そこで法務局に申請すると無料でもらえる「法定相続一覧図」という書類を交付してもらうことにしました。
これがあると、相続人の戸籍謄本・※住民票の代わりになります。
印鑑証明は代わりになりません。
※詳細は調べてほしいのですが、住所は無理に一覧表に書く必要はないですが、あれば住民票の代わりになります。
下記が法定相続一覧図の例です。
出典:法務局ホームページ「法定相続情報証明制度」について
出典:法務局
詳細は法務局のホームページをご覧ください。
色々な記載例があるので、自分に必要な申請書をダウンロードして使えて便利です。
自分が、法定相続のどの順位にいるのかを確認してください。
法定相続一覧図の為に、役所から取得した必要書類は下記になります。
直系の家族の確認が取れれば交付してもらえます。
被相続人=亡くなった人(我が家は義父になります)
@=単価
被相続人の除籍謄本(@750円)
被相続人の住民票の徐票(@300円)
相続人全員の戸籍謄本(@450円)
相続人全員の住民票か戸籍の附票(@350円)
申出書と申出者の氏名住所が確認できる公的書類
※運転免許証やマイナンバーカードなら両面をコピーして「原本と相違なしと本人の記名」をします
自分の書類であれば、マイナンバーカードでコンビニでも取得できる書類はありますが、被相続人の書類になると、役所に行って交付してもらうことになります。
法務局のホームページに必要な書類が出ています。
法務局に出向かなくても交付してもらえる
法定相続一覧図は法務局へ出向かなくても、郵送で請求できます。
申出書と法定相続情報一覧図をダウンロードしてパソコンで作成し、印刷をして(私はコンビニのネットプリントを使いました)、レターパックプラス520(2024年10月から値上がりします)を2枚購入し、返信用として書類と入れて送りました。(2024.8月現在)
申出書の記入例
※申出登記書の種別は、我が家の場合は、申出者(相方)の住所地の法務局にしました。
法定相続情報記入例
詳しくは、下記のリンク先からお調べください。
※返信用のレターパックには自分の住所と名前と電話番号をあらかじめ書いて、保管用シールを剥がして同封しました。
不備がなければ、1週間もかからず上記の書類と法定相続一覧表が返送されてきます。
相続税はかからないけれど、勉強は必須
人1人がこの世界から旅立つということで、残された遺族はやることが多いです。
相方も相方の兄弟も、私も全てが初めてのことなので、かなり調べました。
最初はYouTubeやGoogleで調べ、勉強になりましたが、最終的に1冊の本を購入して勉強しました。
全くの初心者なので、マンガも入っているタイプです。
自分でできることを士業(司法書士・弁護士・行政書士等)の先生に頼むくらいなら安いと思い購入しました。
今回、相続・贈与・登記など関わりのない話だと思っていましたが、誰にでも訪れる身近なことなんだということを思い知りました。
義父の預貯金や不動産を含め、相続税がかかるほどの財産はありませんが、ないから良いと言うわけではありません。
近い身内が知らないことが急に出てきたりします(親戚が集まる告別式で話を聞くことは大事です)。
なぜか親はお金のことや相続のことなど子供に全くしない家が多いと思います。
そんなのは、お金もちがすることだと思ってましたが、全くの見当違いでした。
ある程度の年齢になったら、家族で話し合う、その為には事前にある程度の勉強は必要です。
例えば、相続放棄を考えているなら、相続を知った3ヶ月以内に家庭裁判所に申し出ないといけないとか、調べれば調べるほどいろんなことが出てきます。
分からないことは、専門家の先生に相談したり、出来ることは自分で申請し、できないことはお願いするなど、早め早めに動いていくのが大事だなとつくづく感じているこの頃です。