義実家の解体工事が始まり、業者から工事完了の連絡をもらいました。

当初、約2週間と説明を受けていたのですが、実際にかかった日数は、7日間。

工程表をもらっていたので、1週間で完了という報告を受けたときは驚きました。

まだ現地に足を運んでいないので、私の手元にあるのは業者から送られてきた報告書にある「解体工事中の写真」と「更地になった」写真だけです。

登記上の「25坪」と、現場の「31坪」

↑送られてきた途中経過の報告書の写真です。(データをもらうことはできませんでした)

今回の解体で驚いたのが、建物の面積です。(ここから先の話は見積段階の話になります)

役所の固定資産税の通知書では、建物の面積は「25坪」となっていました。

しかし、いざ解体業者が現地を測ってみると、実際は「31坪」。

この6坪の差は、過去に行った増築分でした。

実は増築した際に役所へ変更の届け出をしていなかったため、役所のデータ上は古いまま(25坪)で止まっていたのです。

もちろん、役所もただ手をこまねいているわけではありません。

1軒1軒回る代わりに、定期的に航空写真を使って「空から」面積の変化をチェックし、概算で課税情報を更新しています。

ですが、やはり「空からの推計」には限界があります。

今回、いざ解体という段になって、業者のメジャーによる「地上での実測」が行われたことで、未届けだった「隠れた6坪」が正確な数字としてカウントされたわけです。

当然、面積が増えた分だけ見積もり額もアップします。

これから実家の解体を考えている方は、書類上の数字を鵜呑みにせず、現地の「実測」で予算が上がる可能性を覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

工期と構造の振り返り

一般的に、30坪前後の解体は2週間(14日)ほど見ることが多いようですが、今回は7日間で完了しました。

1. 古い木造ならではの「石の基礎だった」

まず、この家が昭和30年代に建てた古い木造で「石の基礎」だったことが大きいと思います。

石の基礎とは: 現代の主流である、床下全面をコンクリートで覆う「ベタ基礎」とは異なり、大きな石の上に柱が乗っているだけ、あるいは石と石の間に少しだけコンクリートやレンガがある。

ベタ基礎に比べてコンクリートの総量が圧倒的に少ないため、重機で地面を砕き起こす「はつり作業」がほとんどありません。

掘り起こす手間も、ガラ(コンクリートの破片)を運び出す回数も少なくて済みます。

これが工期短縮の要因の一つだったと思われます。

2. 庭の「コンクリ塊」と「旧トイレ跡」

とはいえ、すべてがスムーズだったわけではありません。

実は、作業に時間がかかりそうな懸念点もありました。

庭にある不明なコンクリ塊: 昔の工作物なのか、用途不明の大きな塊が転がっていました。

旧トイレ(ボットン便所)の跡: 昔、増築して水洗トイレを作った際、古い便所を取り壊さずに埋めて塞いでいた形跡がありました。

こうした「ガラ(瓦礫)」が地中に残っていると、その撤去作業で工期が延びがちです。

それでも7日で終わったのは?


こうしたイレギュラーな撤去物があったにもかかわらず、結果として7日間で整地まで完了したのは、平屋で重機を扱いやすかったことに加え、何より業者さんの段取りの良さによるものだと思います。

しかも、今回の工事ではアスベストの撤去作業も含まれていました。

本来、アスベスト撤去は特殊な手順や手作業が必要になるため、工期が延びやすい作業です。

さらに、解体工事には「掘ってみるまでわからない」という難しさもあります。

庭から出てきた用途不明のコンクリート塊

古い便所跡の埋設物

アスベストの撤去作業

工期を遅らせる条件が重なっていたのに、7日間で更地にして整地をしてくれた業者さんには、感謝しかありません。

実はこの業者さん、かなり多忙で、我が家の作業中も他の現場を掛け持ちしていました。

「掛け持ち」と聞くと、作業が中だるみする不安を感じるものですが、今回はその逆。

他の現場との兼ね合いがあるからこそ、人員の配置やダンプの回転に一分の無駄も出せない、という事情があったようです。

結果として、効率的な動きになり、この工期の早さに繋がったのかもしれません。

「古い家特有の遺物」を片付けつつ、このスピードで完結できたのは、本当に運が良かったと感じています。

これからの予定

建物がなくなったことで、役所に電話連絡を終わらせ、草刈りという管理負担がなくなりました。

次は滅失登記の事務手続きを行うことになります。

まだ自分の目で更地を見ていないため、心境の変化を語るような実感はまだありません。

ただ、「航空写真と実測では数字が違う」という教訓と、予算内で完了したという事実を、まずは記録として残しておきます。

近いうちに現地へ行き、地主さんと最終確認、その後に土地家屋調査士に境界杭を打ってもらって完全に借地の返還が終了となります。

解体業者への支払いも、地主さんとの最終確認後になります。

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