自動追加で完全放置!PayPayポイント運用を5年実行したらどうなった?
「新NISAやiDeCoの口座は作ったけれど、実はまだ一度も株式を購入していない……」
実は、そういう方がとても多いそうです。
実際、ある調査データによると、NISA口座を開設したものの全体の約3割〜4割近くの人が「一度も投資をせずに口座を放置している(※稼働していない)」という現状があるそうです。
忙しいからなのか、資金のめどがつかないのか、あるいは「損をするのが怖い」という情報を見聞きしたからなのか、理由は人それぞれかもしれません。
でも、全国的に見て「一歩を踏み出せない人」が多いのは確かなようです。
そんな方でも簡単にリアルな投資シミュレーションを体験できる、それがポイント運用です。
ポイント投資で値動きの練習もできる
PayPayを使っている相方は、ポイントが入ったら自動で買い付ける「自動追加設定」をオンにして、買い時の時期を狙うような高度なことは一切していません。
ただ設定して、存在を忘れていただけ。
そんな、完全に放置されていた相方のPayPayポイント運用ですが、見せてもらったら、とんでもないことになっていました。
○○○%の損益
※運用期間2021年3月31日〜2026年5月12日までのスクリーンショットになります。
なんと、5.1年の運用損益が220%超えになっていました。
この間にお小遣いとしていくらか引き出しては使用していたようです。
完全に放置していただけなのですが、棚ぼたで貯まったPayPayポイントが、元々の3倍以上の価値に膨れ上がっている計算です。
これは「元々のポイントが2倍増えて、合計で3倍以上の価値に膨れ上がっている」ということです。
1万ポイント預けていたら、それが3万ポイント以上になっている計算ですね。
ただし、これには「裏」があります
なぜここまで増えたのかというと、実は相方の運用のコース設定が、米国の主要企業500社(S&P500)の3倍の値動きを目指す「チャレンジコース」になっていたからです。
いわゆる「レバレッジ」と呼ばれる仕組みです。
上がるときは3倍のスピードで増えますが、逆に市場が暴落したときは、下落するスピードも3倍になります。
今回はたまたま米国株の強い上昇気流に乗れたため成功していますが、タイミングによってはマイナスが大きく膨らむリスクもある、ハイリスク・ハイリターンなコースです。
投資は怖いの?

誤解のないように言うと、私は誰にでも投資を「おすすめ」したいわけではありません。
リスクがある以上、やる・やらないは個人の自由です。
ただ、「実際に自分で体験してみないと、本当の意味での投資や値動きというものは分からないのではないか?」という投げかけはしてみたいのです。
わからないことを、少しわかるようになるために。
そこで活用できるのが、日常の買い物で勝手に貯まった、いわば「棚ぼた」のポイントです。
実際のお金ではなくポイントなら、万が一減っても精神的なダメージはほとんどありません。
実際にポイントを運用してみると、教科書を読むだけでは分からない「値動き」というものがリアルに分かってきます。
画面の中の数字は毎日ジグザグと動きます。
ある時は1%下がり、ある時は0.2%下がり、翌日は0.8%上がり、また翌日には0.9%上がり……。
先の動きは誰にも分かりません。(ここ一番大事なところです。)
難しい会社の決算書なんて読めなくても、株の値動きが全く予測できなくても、このジグザグを体感するだけで「インデックス投資」の、そして「世の中の仕組み」の本質が見えてきます。
そもそも世の中の「資本主義」の本質って、実はとてもシンプル。
「人間の『もっと便利になりたい』『美味しいものが食べたい』という欲望を満たすために、会社ががんばる仕組み」のことです。
世界中の会社が、人々の欲望を叶えるために毎日新しい商品やサービスを作り、利益を出そうと競争しています。
だからこそ、日々の激しいジグザグはあっても、長い目で見れば地球全体の経済(株価)は少しずつ上に進んでいく。
インデックス投資は、その「人間の尽きない欲望と成長のパワー」に丸ごと乗っかる方法なんです。
「なるほど、だから中身を見ずにほったらかしでいいのか」という感覚が、ポイントの動きを見ているとなんとなく体感として分かってきます。
ちなみに、ここで私が言っている「インデックス投資」とは、
投資信託の中でも、圧倒的に手数料(信託報酬)が安い「オルカン(全世界株式)」や、「楽天・S&P500」、「eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)米国株式(S&P500)」といった、業界最安クラスの超定番ファンドたちのことです。
管理費用(手数料)が年0.1%以下という低コストなインデックス投資。
投資の世界では、手数料が安いことこそが、長期運用で最大の強みになります。
ポイント運用で値動きのジグザグに慣れたあと、もし本物の新NISAなどで投資信託デビューをするなら、こうした「とことん手数料が安いもの」を選ぶのが鉄則になります。
初心者なら「スタンダードコース」で十分
もし、まずは「PayPayのポイント運用を試してみようかな」という方がいるなら、私はこのチャレンジコースはおすすめしません。
なぜなら、毎日1%〜2%のジグザグが、レバレッジがかかることで1日で3%〜6%の激しい乱高下になり、初心者のうちは毎日見てしまうという欲求が出てしまうため、精神的にハラハラしてしまうからです。
または、半々で見てみるのは自分の精神がどのように動くが事前に勉強にはなりますが、最初にお試しでやるなら、通常のインデックス投資と同じ値動きをする「スタンダードコース」で十分です。
実際、私もPayPayでポイント運用していますが、スタンダードコースで、同じようにほったらかしています。
運用時期は相方とほとんど変わりませんが、一昨年チャレンジコースから全ポイントを引き出して、スタンダードコースに変更し、それでも+85%の運用損益です。
本物のNISAを始めるなら、どこがいい?
では、ポイント投資から卒業して、こうした手数料の安い超定番ファンドを実際に購入するなら、どこで口座を作ればいいのか。
結論から言うと、ネット証券の2大巨頭である「楽天証券」か「SBI証券」のどちらかを選んでおくのが、今の時代のスタンダード(王道)になっています。
理由はシンプルで、この2社は「圧倒的に手数料が安く、ポイントも貯まる・使える仕組み」が充実しているからです。
銀行や対面の証券会社の窓口に行くと、手数料の高い商品を勧められてしまうリスクがありますが、ネット証券なら自分のペースで、一番賢い選択肢(手数料0.1%以下)を迷わず選ぶことができます。
さいごに
繰り返しになりますが、私は「絶対に投資をやるべきだ!」と勧めたいわけではありません。リスクもある以上、やる・やらないはどこまでも個人の自由です。
ただ、「よく分からないから」「誰かが危ないと言っているから」と新NISAなどの一歩が踏み出せないままでいるなら、まずは日常の「棚ぼたポイント」で値動きを肌で学ぶ『体験』から始めるのも手かなと思っています。
画面の数字が毎日ジグザグと動くのを眺めているうちに、「先の動きは誰にも分からないけれど、世界が便利になろうとする限り、ほったらかしで育っていくんだな」という感覚が自然と体感できるようになります。
我が家の相方のように、自動追加を設定してあとは存在すら忘れてしまうくらいの「完全放置」こそが、インデックス投資にとっては一番の正解だったりします。
まずは手元のポイントを自動追加にして、のんびりほったらかしてみる。
そんな風に肩の力を抜いて、小さな一歩から「世界の経済成長のパワー」を肌で感じる心地よさを体験してみてください。



