「総資産増=貯蓄増」と思ってた。家計簿アプリで見落とす『本当の貯蓄率』という盲点
家計簿アプリを使うとわかりますが、今の資産額をリアルタイムで把握できる素晴らしいツールなんです。
銀行や、証券口座を登録することで、「現在の数字」がパッとわかるのは、アプリならではの大きなメリット。
でも、その数字の内訳・・つまり「自分の実力で貯まった分」と「市場の波で増えた分」を分けて見ることができれば、家計管理はもっと確かなものになります。
投資で増えた分を含めて資産管理をしていた時は、家計の本当の姿が見えていなかったんですよね。
家計簿アプリで表示される資産グラフの右肩上がりに安心し、自分の「やりくりする力」を、どこかで過信していたのではないか。
「結局、毎年の貯蓄率(資産)ってどのくらいなのか?」
私自身が一番知りたかったのは、そこでした。
そこで、家計簿アプリの数字を出発点にして、家計と投資を切り分け、過去3年分を並べてみました。ちなみに我が家ではマネーフォワードという家計簿アプリの有料版を10年ほど使っています。
数値で洗い出し開始
数字で確かめるために洗い直した結果が、次の表になります。
※ 具体的な資産額は公開せず、家計の状態が分かるよう貯蓄率(割合)でまとめています。
※ 貯蓄率は「収入 − 支出」で計算した、家計そのものの実力です。
| 年 | 家計の貯蓄率 =家計の実力 |
投資による損益率 (相場の影響) |
|---|---|---|
| 2023 | 56.91% | 33.43% |
| 2024 | 30.57% | 30.91% |
| 2025 | 27.95% | 19.28% |
※ 家計の貯蓄率: お給料などの毎月必ず入る収入から、生活費などの支出を引いた残りです。配当金や為替の変動など、自分のやりくりとは関係ない増減は入れていません。
※ 投資による損益率: 資産全体が増えた分から、上の「家計で残せた分」を引いたものです。相場が良かった・悪かったなど、運や市場の動きによる増減を表しています。
投資も、もちろん老後の大切な備えのひとつです。
ただ、その前提として「毎月の生活費で家計が回っているか」を把握しておかないと、老後の計算そのものが曖昧になってしまうと感じました。
数値で見えたこととは

この3年は、義両親の支出が始まった時期と、インフレが進行した時期が重なっています。
家計の変化は、個人のやりくりだけでなく、社会全体の流れとも無関係ではない。
そのことも、数字から実感しました。
資産が増えて見えていた理由は何だったのか。
家計だけで見たとき、実際にはどれくらい残せていたのか。
それをはっきりさせることができたからこそ、これから来る老後についても、「どう備えるか」を具体的に考えられるようになった気がします。
やはり、年のはじめにこうして数字を出したことで、気持ちが引き締まって、とてもよかったと感じました。
まとめ

「こうして数字を一つずつ切り分けてみたことで、ようやく『今の家計で、私たちの老後はどうなるのか』を、誰かに相談するための土台ができたと感じています。
これまでは『ねんきん定期便』の数字を見ては、漠然とした不安で足が止まってしまうだけでした。
でも、今の家計の実績から『貯蓄率』という自分なりの基準を出せたことで、『もし足りないのなら、具体的にどう補えばいいのか』をプロに聞いてみよう、という勇気が湧いてきました。
家計の数字を直視することは、時に勇気がいります。けれど、数字は嘘をつきません。正体がわかれば、対策を練ることができます。
この計算を終えたその足で、私は先日お話しした通り、年金事務所の予約を入れました。
「なんとなく不安」な日々から卒業して、これからはプロの知恵も借りながら、「納得できる備え」を進めていきます。
ということで、まずは年金事務所で、私たちの『これから』の輪郭をもう少しはっきりさせてくるつもりです。
