物が少ないからこそ、カビを寄せつけない工夫があります。
1. 収納は「詰めない」が基本。空気が通る“余白”を残す
梅雨前になると、まず見直すのが「収納の詰め込みすぎ」。
湿気は、風の通らない場所にたまりやすく、カビの温床になります。
私は衣類の収納も、6〜7割収納を意識しています。
ぎゅうぎゅうに詰めるのではなく、余白を残すことで空気の通り道ができ、風が抜けてカラッと保てるんです。
また、押し入れやクローゼットには「すのこ」を敷くと、床とモノの間に隙間ができて湿気が逃げやすくなります。
実はこの“隙間をつくる”工夫は、ゴキブリ対策にもなります。
彼らは暗くて狭い場所が大好きなので、空気が通るスッキリした空間には寄りつきにくいんです。
2.湿気を呼ぶ「紙類」は、梅雨前に一掃!
チラシ、古い雑誌、紙袋、使っていない書類。
紙は湿気を吸いやすく、カビや虫の原因にもなります。
私の場合、梅雨前の恒例行事として「紙の見直し週間」をつくっています。
読んでいない冊子や、なんとなく取っておいたプリント類を手放すタイミングです。
「必要な書類もあるし、全部は捨てられない…」という方も多いと思います。
そんなときは、スキャンしてデジタル保存するのがおすすめです。
【補足】スキャナーがなくても大丈夫!
家にコピー機がなくても、次の方法で簡単にスキャンできます。
イオンやコンビニのマルチコピー機でPDF化(1枚30円ほど/USBやスマホ保存OK)
スマホの無料アプリ(Adobe Scan、Microsoft Lensなど)で簡単スキャン
スマホで撮るだけでもきれいに補正されてPDFにできるので、紙が減って部屋の空気が軽くなりますよ。
3. 除湿剤は「持たない」けど、必要な場所は徹底管理
湿気がこもりやすい場所には、繰り返し使える除湿グッズを使っている方も多いようです。
ゴミが出ず、長く使えるのがミニマリスト的にも魅力かもしれません。
一度買えば長く使えるタイプなら、ゴミも出ず、管理もラク。
「持たない」と「快適さ」は両立できるんだと実感しています。
無印良品でも取り扱っています。
※そんな「使い捨てない除湿グッズ」の一例がこちらです。
4. 家具は“少しだけ浮かせて”風通しをよくする
重い家具でも、壁から数センチ離すだけで通気性がグッと良くなります。
特にタンスやベッドの裏側は、梅雨時にカビが発生しやすいので要注意。
家具の下にキャスターをつけただけで、ちょっと動かせるようになって掃除がラクに!
風も通るから、湿気がたまらずカビ対策にもなってます。

※こういった後付けできるキャスターも人気です。
5. 晴れの日の「湿気逃しルーティン」
梅雨の合間の晴れた日は、絶好の「湿気逃しチャンス」。
朝から窓を開けての換気+拭き掃除をするのがルーティンです。
さらに、押し入れやクローゼットの扉も開けて風を通すようにしています。
そこにサーキュレーター(空気循環用の扇風機)を使えば、空気の流れができて、湿気がたまりにくくなります。
【補足】サーキュレーターや換気扇の電気代は?
「毎日使うと電気代が気になる…」という方へ。
実は、サーキュレーターや換気扇って、とても省エネなんです。
スマホの方は表を横にスクロールできます。
家電 | 消費電力 | 1時間の電気代(約31円/kWh) | コメント |
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サーキュレーター | 約30W | 約0.9円 | 空気の循環に最適。電気代ほぼ気にならず |
換気扇(台所用) | 約20〜40W | 約0.6〜1.2円 | 常時回しても安心なレベル |
エアコン(冷房) | 約400〜1000W | 約12〜31円 | 除湿メインだとコストがかかることも |
除湿器(標準) | 約200〜600W | 約6〜18円 | 連続使用は電気代がかさむ可能性も |
おわりに:梅雨前こそ、静かに備える
モノが少ない暮らしは、風通しもシンプル。
でもだからこそ、ちょっとした湿気がこもると目立ちやすいという面もあります。
私は「梅雨入り前の小さな手入れ」で、1年中カラッと快適に過ごせるようになりました。
まずはひとつ、紙モノの整理か、風の通り道づくりから。
季節の変わり目こそ、暮らしの底力が見えるときかもしれません。