「家の中が空っぽなら、遅くても3ヶ月もあれば更地になるでしょ」そう思っていた私ですが、現実はまったく違いました。

実家じまいの解体工事は、見積もりから着工まで結局4ヶ月かかりました。それでも時期がよく早いのかもしれません。

実際家の中の片付けも業者に依頼しましたが、空き家だったので、鍵を渡して時間のある時にお願いしたので庭木の伐採も含めて、1ヶ月かかりました。

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解体工事は「依頼して壊しておしまい」ではありません。

準備に時間がかかる仕事です。

解体工事がすぐ始まらない理由


まず業者選びが難しい。

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相見積りをするのが良いということまでは分かりますが、そこからどこに依頼するか。

我が家の場合は、紹介とYouTubeからの情報で決めましたが、遠方で、住んだことのない地域の業者を決めるのはなかなか骨が折れました。

業者に依頼して、見積もりは現場調査をしてもらいスムーズに進みます。

しかし、そこから先が長いのです。

プロが現場に入ると、施主が思いもしない「想定外」が次々と出てきます。

1. 「壊す」前にやるべきことが山積みだった

見積もり後の課題を一つひとつクリアして、ようやく「契約」にたどり着けます。

我が家の場合、着工までに約4ヶ月を要しまたので、特に以下の調整に時間を使いました。

アスベスト事前調査: 現在、国で義務付けられている必須ステップ。

境界線の確認: 解体工事により境界プレートがなくなってしまうことで、土地家屋調査士に依頼。

地主さんとの交渉: 借地の場合、ここでの合意形成がすべての前提になります。

ライフラインの撤去依頼: 混み合っていると数週間待たされることも。早めの手配が鉄則です!

さらに我が家の場合は「遠方」というハードルもありました。

相方の休みに合わせて、往復の時間と体力とお金を使いながらの現地立会い。

「思い立ったらすぐ解体」とはいかない現実がそこにありました。

2. 分からない用語は、その場で確認する

見積書やメールのやり取りの中には、聞き慣れない言葉が並びます。

例えばですが、

OP(オペレーター):重機を操作する専門職

自営工事なし:付帯工事は含まれていないという意味

セットバック(道路後退):道路が狭い場合、敷地の一部を道路として下げる必要があること

「分からないまま進める」ことができない性格なので、わざわざ聞かずに自分で調べました。

なぜこのようなことが起こるのか?

それは、業者がBtoB(企業間取引)メインであることが多いからです。

私たちのような個人施主(BtoC)に対しても、彼らは普段のプロ同士の感覚で「当たり前」に専門用語を使ってくることがありました。

私もその都度調べて、理解した上で話を進めました。

特に地方では話があいまいになりやすいため、自分から確認する姿勢が大切です。

3. 「言った・言わない」を防ぐ!徹底した記録術

遠方の現場であり、相手が「プロ同士の距離感」で接してくるからこそ、自分を守るために以下の2点を徹底しました。

やり取りはメール(文字)で残す

電話の内容はすべて録音する

「信頼していますから」という言葉よりも、最後は「記録」が自分を助けます。

事務管理を徹底することが、最大の防御になります。

記録を残すこと。これは私の母の体験が役に立ちました。

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4. お金のリアル。見積額だけで安心しないで

契約の直前に必ず確認してほしいのが、「支払いのタイミングと割合」です。

着手金(前金)の確認:「着手金は必要か?」「必要なら見積書の何%か?」を聞いておくといいですよ。

今回は20%でしたが、会社によっては50%というところも。

契約した瞬間にまとまった現金が必要になります。

地中埋設物のリスク: 掘ってみて初めて浄化槽や大きな石などが出てくることもあります。

数十万円の追加費用が出る可能性を考え、予算には必ず「予備費」を組み込んでおくと慌てません。

結論:頭が動くうちに「攻め」の実家じまいを


実家じまいは、体力だけでは乗り切れません。

必要なのは、「判断力」と「事務処理能力」です。

親族には、アルバムの選別や現状の共有など「物理的な協力」をお願いしました。

最終的な業者選びにも関わってもらいました。

しかし、舵を取り、実務のほとんどを進めたのは自分一人です。

皆が忙しい時期と重なったこともありますが、解体に向けて避けて通れない「やるべきこと」は想像以上に多く、その積み重ねが、期間が延びた理由でもありました。

それでも、嫁という立場の私に任せ、最後まで信頼してくれたことには、感謝しかありません。

孤独な事務戦を勝ち抜く「時間」と「覚悟」

一通一通のメールを精査し、専門用語を調べ、契約の細部にまで目を光らせる。

この「孤独な事務戦」を完遂できたのは、気力も体力もギリギリ充実している「今」動いたからこそだと痛感しています。

そして何より大切なのは、

時間に余裕を持つこと
お金に余裕を持つこと

です。

「そのうちやろう」と思っている間にも、手続きの数だけ、時間はどんどん減っていきます。

もし、将来的に自分に相続の可能性があるのなら、元気なうちに、家族で一度「方向性」だけでも話し合う機会を設けるのはありだと思います。

でも、いざ始まったら、最後に舵を握り、決断を下すのはあなた自身です。

早急に追い詰められて判断を誤らないために。

納得のいく幕引きをするために。

まずはカレンダーを開くことから、始めてみませんか?

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