【投資信託】上下のある相場を4年11ヶ月。オルカンを続けて思うこと
2021年1月から2023年8月まで、特定口座で積み立てていたeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、積み立てを止めたあとも、そのまま保有し続けてきました。
今年で、通算すると4年11ヶ月になります。
この記事では、実際の運用画面の数字をもとに、経過を紹介します。
※ここで紹介している運用結果は、特定口座で続けてきたものです。
新しいNISAはまだ年月が浅いため、今回はこれまで長く続けてきた特定口座の運用結果をもとに書いています。
いまはNISAという仕組みもあり、これから投資を考える方にとっては、以前よりも始めやすい環境が整っていますね。
私自身、NISAも始めていますが、それでもこの特定口座は残しています。
現在の運用状況(4年11ヶ月時点)
現在の損益率は、103.46%、評価損益は39,425円です。
4月には一時的な下落もありましたが、その後の相場の回復により、現時点では損益率が100%を超える水準となっています。
現在の数字だけでは分かりづらいため、最初にこの記事を書いた時点での損益もあわせて載せておきます。
2024年5月は損益率が58.29%でしたが、その時点で判断して売っていたら、現在の数字(103.46%)は見えていませんでした。
長期投資では、途中の数字だけで良し悪しを決められないことがあります。
(※もしこの期間も毎月お金を追加して投資していた場合、今より損益率は少し低くなります。値段が高いときにも買うことになるため、全体の平均価格が上がるからです。)
下記の記事はちょうど1年前の12月の損益のスクリーンショットを載せています。
投資信託の値動き

出典:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
こちらは、2020年12月下旬から現在までのオルカンのチャートです。
途中では、相場の影響を受けて価格が下がる場面が何度もありました。
それでも全体として見ると、上下を繰り返しながら推移していることが分かります。
値動きが気になる時期でも、同じ選択を続けた理由
下落が始まると、その時々で調子の良い投資信託や、別の資産に移る人もいました。
それでも私は、特に行動を変えることはありませんでした。
インデックス投資の考え方は、決して新しいものではありません。
何十年も前から、個人投資家にとって無理のない方法として語られてきました。
その考え方を広めた人物として、ジョン・C・ボーグル氏の名前がよく挙げられます。
彼が大切にしていたのは、市場を予想して勝とうとすることではなく、市場全体に長く参加し続けるという考え方でした。
この考え方があったことで、下落の場面でも、あえて何かを変えずにいる選択がしやすくなりました。
時間を味方につけて、老後に備える
投資は、私の中では「増やすためのもの」というより、インフレの中でも、今の生活水準をなるべく保つために必要なことだと感じています。
物価が少しずつ上がっていく中で、現金だけでは守りきれない部分がある。
そう考えるようになってから、投資は生活の延長になりました。
だからこそ、老後も続ける覚悟でいます。
そのために、この4年11ヶ月の運用結果は、私にとってとても大切な数字です。
うまくいった時期もあれば、下落して不安になる場面もありました。
それでも続けてきたことで、値動きのある中でどう向き合えばいいのか、自分なりの距離感が少しずつ見えてきた気がしています。
これから先も状況は変わっていくと思いますが、時間を味方につけながら、無理のない形で続けていけていく、それが、私なりの老後への備えです。
NISAや特定口座といった投資の仕組みについては、本を読むのが一番だと思っています。
※なお、この記事はあくまで私個人の体験と感じたことをまとめたものです。
投資信託の購入や継続については、ご自身の判断と責任のもとでご検討ください。

