店で聞いた「夫婦のバトル」
先日、相方と買い物に出かけたときのこと。
その日私は、「現代夫婦のリアルな修羅場」を聞いてしまいました。
そして翌日、また別の30代男性の夫婦間の愚痴を聞かされることに。
もしかしたら、こんなすれ違いは、あなたのすぐそばにもあるかもしれません。
第一幕:「水切りカゴ戦争」勃発!
休日の食器売り場。
「これがいいかな?」と台所用品を見ていたその背後から、突如として響く怒声。
「だから!食器洗ったら水切りカゴに入れたいんだよ!!」
「いらないって言ってるでしょ!」
30代くらいの夫婦が、水切りカゴをめぐってバトル中。
そして─
「お前は俺のストレスを分かってない!!」
その言葉に、私達夫婦は固まりました。
その後も「あんただって、調味料入れが云々」と奥さんが応戦。
これ、買い物の風景じゃなくて、もはやサスペンスのワンシーン。
ただ近くにいただけなんですが、声が大きすぎて、聞かざるを得ない感じでした。
第二幕:カフェで聞こえた「妻への愚痴が止まらない夫」
その翌日のランチタイム。
隣の席にいた30代くらいのサラリーマン二人組の会話が、またしても“生々しすぎる”内容。
「うちの嫁、喧嘩の翌日朝飯作らないから、立ち食いそばを食べて出勤してる」
「いや、それはきつい」
そして、止まらない本音が続く──
「しかも月のパート代、たったの10万だぜ?なんでそれで『頑張ってる』とか言えんの?10万で何ができるんだよ」
「あ〜。。」
もはや“疲れすぎて壊れかけてる”のが見えるほど。
聞いていた同僚も相槌を打つのが精いっぱいという雰囲気でした。
聞かされていたのは彼だけじゃありません。
声が大きすぎて、こちらもだいぶ気力を削られました。
ストレス=現代人の「隠れラスボス」
この2つの生々しいドラマを目撃して、私が思ったこと。
ストレスって、まるで日常に潜むラスボスに似てる。
30代は「中間管理職世代」の真っ只中、仕事では責任が増え、プレッシャーに押しつぶされそう。
家庭では「共働きが当たり前で」、分担のすれ違いが起きやすい。
「男だから」「夫だから」の呪縛で弱音を吐けない。
奥さんのパート代や、水切りカゴ一つで爆発するのも無理はない。そう思えてきました。
お金は「心の回復アイテム」だった
愚痴の中にあった「10万で何ができるんだよ!」という言葉。
これは、お金が心の余裕に直結していることを象徴してるように思ったんです。
『心の余裕』があると、どう変わる?
安心感=防御力アップ
お金だけが全てじゃないとは言いますが、やっぱりいざという時の備えって、何よりの安心感になります。
選択肢の広がり=魔法が使える感覚
夫婦ゲンカの予防薬に「お金がないから無理!」が減れば、口ゲンカのきっかけも減る。
うちが喧嘩しないのは、節約とちょっとの贅沢をうまく使い分け、お金のことを全部オープンにしてきたから。


マネーフォワードMEで通帳も口座も丸見えだから、疑いようがないんです。
確かにそれができない家庭もあると思いますが、「見せ合う」ことが目的ではなく、心のすれ違いを減らす手段のひとつとして、お金の話も日常に混ぜておくと関係はずいぶんラクになります。
コツは、「責めない」「比べない」「隠さない」。
完璧を目指さなくても、ふたりの暮らしにちょうどいいバランスが、きっとどこかにあると思っています。
ストレスの「はけ口」が、人間関係を壊していく
水切りカゴで叫んだ夫、愚痴をこぼすサラリーマン。
彼らの言動は、溜まりに溜まったストレスの“はけ口”でした。
しかし、最も怖いのは「陰口」というはけ口かもしれません。
陰口を言う人は、あなたがいない場所で「あなたのことも悪く言っているかもしれない。」
表の顔と裏の顔が違う人とは、心から信頼し合えません。
信頼は一度壊れたり、ヒビが入ると、もう元には戻せない。
ボンドでくっつけてもヒビは残ります。
そして実は、聞き役にも責任が生まれることがあります。
その場で軽くうなずいたことが、「◯◯さんも同じことを言っていたよ」と、誰かを巻き込む道具にされてしまう。
そうなったとき、あなたならどうしますか?
実際にこういうことで、疑われたり、急によそよそしくされた経験がある私は、人間関係の“巻き込まれ疲れ”から少しでも身を守るために、本を読んで「すり抜ける方法」を模索しています。
「人を動かす」などの古典的な名著には、今も変わらない“人間の本質”が静かに書かれていて、読むたびに、少しずつ自分の反応が変わってきました。
「心のキャッチボール」で、家庭というパーティを守ろう
今回の出来事で、私はあらためて思いました。
夫婦って、まるでRPGのパーティのようなもの。
相手のHPやMPを気づかないうちに削ってないか?
自分が毒状態なのに気づいていない時、誰かが教えてくれてる?
できることから始めてみませんか?
「ちょっと話そっか」と、落ち着いて対話の時間を持つ。
欲しい物があるなら、相手も自分にとっても納得のいく物がないか探して提案する。
相手の疲れや不満にも、少しだけ耳を傾けてみる。
まとめ:ストレスに勝つカギは「対話」と「ゆとり」
ストレスが悪化すると、陰口や怒鳴り声に変わってしまいやすいです。
でも、ほんの少しの心のゆとりと対話の時間があれば、夫婦はきっと、もっと分かり合えるはずです。
家族という最高のパーティメンバーと、今日も“ラスボス”(たとえば、心のすれ違いやお金の不安)に立ち向かっていきましょう。


