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30年以上続けたお宝保険は続けなきゃダメ?我が家の選択は?

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個人年金保険をかけている方は、多いと思います。

30年以上前に契約した保険と聞いて、ピンとくる方もいるかもしれません。

いわゆる「お宝保険」です。

そのお宝保険を我が家はどうしたのか?とういうお話です。

ずっと「やめない」の一点張り


実はこの保険をかけていたのは相方で、毎月1万円をコツコツ30年以上も続けていました。

契約内容は、60歳から69歳までの10年間、毎年約80万円を年金として受け取れるというもの。

私は数年前から「受け取る時のことも聞いてる?確認したら?」と声をかけていました。

でも返ってくるのはいつも「分からなけど、お宝保険だからやめない」という返事。

それなら…と半ば諦めていたのですが、今回ようやく相方も気になったようで耳を傾けてくれました。

出口戦略を考えた結果


私が老後の「出口戦略」という言葉に出会ったのは数年前です。

資産形成は「どう増やすか」だけでなく、「どう受け取るか」もすごく重要なんだなということを感じました。

資産形成を本気で始めて、老後のことを調べていくうちに、相方の個人年金保険のことがどうしても気になって、「年1回くる保険の担当(これもコロコロ変わる)に受け取り方や税金、確定申告の話など聞いてみたら?」と伝えました。

流石の相方もFPの勉強をしていたせいか、聞いてみたようで、老後の出口って思ったより複雑だと思ったようです。

そして話し合って、熟考の末、「払済」 という選択に至りました。

払済を選んだ3つの理由

1. 複雑すぎる「出口」に戸惑った

「年金として受け取るか? それとも一時金で受け取るか?」

契約当時は意識していなかった選択肢が、いざ近づいてみると大きな課題になりました。

受け取り方によって税法上の扱いが変わり、税金の計算方法も異なります。

長年積み立てたお金なのに、受け取りの段階でこんなにも複雑な判断を迫られるとは…正直、面倒だな〜と感じました。

それでも、今からでも税金のことを学んで理解しておかないと、年を重ねてからではパニックになってどうしたらいいの?と慌てそう。

とりあえず、今回は解約せずに、払済にして(無リスク資産)時間を使って勉強しようと思います。

2.今後の方針

『お宝保険』と呼ばれる昔の契約条件の良さは、たしかに魅力的です。

ただ、実際のところAIを2つ使って内部収益率(IRR)を計算してみると、思ったほど「お宝」ではないことが分かってびっくり。

控除などを考えれば悪くはないですし、貯金ができない人にとってはかけがえのない保険になるとは思いますが、過度に期待できるものでもなかったんですよね(あくまで個人的考えです)。

あと、一番の決め手は、相方がiDeCoを続けていて、運用がしっかり伸びていると実感できたことも払済にした理由の一つです。

保険のように契約前に金額が決まる「安定性と安心感」は株にはありませんが、リスクを含めても「成長性」という点では株に軍配が上がると感じています。

保険の安心感は残しつつ、これからのお金は自分でコントロールできる形に切り替える。

そう決めたことで、将来に対する不安が少し軽くなり、気持ちもスッキリしました。

3.より柔軟な資産形成へのシフト

ということで、「無リスク資産も蓄えつつ」、これから払うはずだった掛金は「NISAに回す」ことにしました。

相方は2024年当初からNISAの積立枠も成長投資枠も投資信託(eMAXIS Slim米国株式 S&P500)を積み立てています。

今後はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)にしようかなと考え中のようです。

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NISAは運用益が非課税という大きなメリットがあり、投資信託であれば状況を常に確認できて、必要に応じて売却することも可能です。

※NISAの売却については非課税だから万能!というわけではないので、仕組みはよく勉強しておく必要があります。

保険にはない「柔軟さ」と「わかりやすさ」に魅力を感じています。

投資信託は、50代からでも遅くはないと考えています。

大切なのは、インデックス型の投資信託で長期で持ち続ける目線を持つこと、そして周囲の雑音(SNSなど)に振り回されない気持ちで続けること。

そうすれば、インフレにも強く、老後に備える手段として十分に役立つと考えています。

下落や、未来をわかったかのようなインフルエンサーの言葉、新しい投資商品に気持ちは揺れますが、そんな時は簿記の知識を生かして、組入銘柄の会社の決算を確認します。

自分なりに知識武装して、「また不安に流されているな」と心の中で戒めています。

株式ですから、下落や暴落は必ずくる。未来は絶対わからない、だからこそ、資本主義社会の成長を信じていくべし。

インフルエンサーは不安を煽ることでお金を稼いでいると知るべし。

そして、新しい投資商品が次々と出てくるのも当たり前と理解すべし。

これが、私の中の三ヶ条です。

生活防衛資金の無リスク資産も半分は持って、長期・分散・低コスト投資信託も持つだけ。

俯瞰してみる目をこれからも養っていかないと、老後の大事な大事な資産を失いかねませんものね。

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最後に

この記事は、特定の金融商品を勧めるものではありません。

ただ、もしあなたが「なんとなく」で長く保険を続けているのなら、一度立ち止まって「出口戦略」を考えてみてもいいのかもしれません。

30年かけたからこそ、見直す価値がある──そう思えたのが、私たち夫婦の体験でした。

なお、記載内容は執筆時点の一般的な情報であり、将来の制度変更により条件が変わる可能性もあります。

投資の判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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