50代の生活

「50代になり年金受給」について考える(2022年4月施行後の計算もしてみた結果)

 

50代のおっかちゃま夫婦は、10年も経たずに年金受給の対象になります。

最近勉強して考えてるのは、

おっかちゃま
おっかちゃま
年金を受け取る年齢を70歳〜75歳までにしようと思ってます

年金について疎い自分がいました

 

年金についての知識に疎くて、この歳になって調べていくうちに繰上げ受給、繰下げ受給について知ることができました。

 

年金を受給する予定があれば一度、日本年金機構に目を通すのは必要だなと思います。
ねんきん定期便は意外と大切なことが書いてあります。

 

おっかちゃま
おっかちゃま
今まで読み込んでなかったから、大事なところを見逃してました

 

誰も話さない、教えてくれない

 

私は、この歳になるまで年金の「繰上げ受給と繰下げ受給」というものを知りませんでした。

 

すでに年金を受け取っている母や義母に話をしたら「知ってるよ」という返答が。

 

おっかちゃま
おっかちゃま
知ってたら教えてくれてもいいのに。。。

 

こうやって、お金に関することは身近な母からも学校からも教えてもらえないまま50代になりました。

寂しいな。

だから情報は自分で取りに行く必要があるのか・・。と思い知った次第です。

 

年金受給

 

年金受給の開始できる年齢は、現在60歳〜70歳です。

2022年4月から改正があるので、受給開始年齢が75歳までのびます。

年金を受給するには国民年金や厚生年金、共済組合などで保険料を納めた受給資格期間が必要なので、ご自分が受給資格を持っているかは「ねんきん定期便」で調べられるので確認してみるといいですね。

 

年金を受給するには、受給年齢が近づくと、日本年金機構から年金請求書という書類が送られてくるので、手続きをしてから受給開始となります。

 

子供の頃は、受給できる年齢になったから

 

年金機構
年金機構
はい、年金を振込むね

と思っていたけれど。。自分で請求が必要です。

 

ではここから、繰上げ繰下げ受給のお話。

 

繰上げ受給は減額

 

参考にさせてもらったのはこちらです。

 

まずは、施行前です。

 

*2022年4月に新たな受給率が施行されるので、まずは現在を記載します。

 

60歳0ヶ月〜64歳11ヶ月までをいいます。

この年齢で年金の請求を行うと「減額」となります。

60歳0ヶ月〜11ヶ月の減額率は30.0〜24.5%なので本来受け取れる年金率を100%とすると受給率は70.0〜75.5%となります。

61歳0ヶ月〜11ヶ月は24.0〜18.5%減額

62歳0ヶ月〜11ヶ月は18.0〜12.5%減額

63歳0ヶ月〜11ヶ月は12.0〜  6.5%減額

64歳0ヶ月〜11ヶ月は  6.0〜  0.5%減額

 

パーセントではわかりずらいので、金額に当てはめて計算してみますね。

 

繰上げ受給した場合の計算例

 

単純計算ですが、
仮に本来の年金受給資格が100万円(100%)として
(分かりやすいように100万円としています)

例1:60歳0ヶ月で
減額率30.0%なので、受給率は70.0%になります。
100万円×70.0%=70万円
「年金額70万円の受給」となります。
年間-30万円は大きいですね。

例2:64歳11ヶ月で
減額率0.5%なので、受給率は99.5%になります。
100万円×99.5%=99万5千円
「年金額99万5千円の受給」となります。
年間-5,000円

数年でかなり違うことがわかりますね。

繰下げ受給は増額

 

では、おっかちゃまが考えている繰下げ受給は、

 

66歳0ヶ月〜70歳0ヶ月までのことをいいます。

66歳0ヶ月〜11ヶ月で8.4〜16.1%が「増額」されます。

受け取れる年金率を100%とすると、108.4〜116.1%増額となります。

67歳0ヶ月〜11ヶ月は16.8〜24.5%増額

68歳0ヶ月〜11ヶ月は25.2〜32.9%増額

69歳0ヶ月〜11ヶ月は33.6〜41.3%増額

70歳0ヶ月では、なんと「42%増額」になるんです。

と言うことは、受け取れる年金率を100%とすると

70歳0ヶ月は142.0%になります。

ここを母は教えてくれなかったわけです。

では計算をしてみましょう。

 

繰下げ受給した場合の計算例

 

仮に本来の年金受給資格が100万円(100%)として

例1:66歳0ヶ月で
増額率8.4%となり、108.4%を受け取れることになります。
100万×108.4%=108万4千円
「年金額108万4千円の受給」となります。
8.4%(84,000円)の増額です。

例2:70歳0ヶ月で
増額率42.0%なので、142.0%も受け取れることになります。
100万×142.0%=142万
「年金額142万円の受給」となります。
42.0%(42万円)の増額です。

2022年4月施行の繰上げ繰下げ受給額

 

ここからが、2022年4月施行の計算を出してみますね。

施行後の繰上げ受給は1%緩和の0.4%減

 

2022年4月より0.5%減額から0.4%になります。

1%も変わるのは嬉しいですね。

請求月が
同じく60歳0ヶ月〜64歳11ヶ月までのことをいいます。この年齢で年金の請求を行うと「減額」となります。60歳0ヶ月〜11ヶ月の減額率24.0〜19.6%なので本来受け取れる年金率を100%とすると受給率は76.0〜80.4%となります。61歳0ヶ月〜11ヶ月は19.2〜14.8%減額

62歳0ヶ月〜11ヶ月は14.4〜10.0%減額

63歳0ヶ月〜11ヶ月は  9.6〜  5.2%減額

64歳0ヶ月〜11ヶ月は  4.8〜  0.4%減額

では計算してみましょう。

 

施行後繰上げ受給した場合の計算例

 

年金の受給資格が本来なら100万円(100%)として

例1:60歳0ヶ月で
減額率24.0%となり、76.0%を受け取れることになります。
100万×76%=76万円
「年金額76万円の受給」となります。
本来の年金額から24万円の減額です。
施行前より6万円程多く受給できることになります。

例2:64歳11ヶ月で
減額率0.4%なので、99.6%を受け取れることになります。
100万×99.6%=99万6千
「年金額99万6千円」の受給となります。
施行前より1,000円多く受給できることになります。

年金受給額が99万6千円だと、月額83,000円程です。

少し働くなり、貯金や投資で数万円の収入があれば、毎月の生活は賄えるかもしれませんね。

 

施行後繰下げ受給した場合

 

では、繰下げ受給に入ります。

年齢は66歳0ヶ月〜70歳0ヶ月までだったのが75歳0ヶ月まで伸びます。

66歳0ヶ月〜70歳0ヶ月で8.4〜42.0%の増額も変わらないので、受け取れる年金率を100%とすると、108.4〜142%増額に変更はありません。

ではどこが変更されたのかというと、

 

2022年4月の繰下げ施行後がすごい

 

ここで大きな変更が、

70歳0ヶ月までだった増額が、71歳0ヶ月〜75歳0ヶ月まで追加されることです。

年々、高齢化となっている現代を見据えた繰下げ受給年齢なんだなと思いますね。

70歳0ヶ月〜11ヶ月は42.0〜49.7%増額

71歳0ヶ月〜11ヶ月は50.4〜58.1%増額

72歳0ヶ月〜11ヶ月は58.8〜66.5%増額

73歳0ヶ月〜11ヶ月は67.2〜74.9%増額

74歳0ヶ月〜11ヶ月は75.6〜83.3%増額

75歳0ヶ月         84.0%増額

75歳だと本来受け取れる年金が184%になります。

 

では計算をしてみましょう。

 

施行後繰下げ受給した場合の計算例

 

仮に年金受給資格が本来なら100万円として
70歳11ヶ月と75歳0ヶ月で計算してみます。

例1:70歳11ヶ月で
増額率49.7%となり、149.7%を受け取れることになります。
100万×149.7%=149万7千
「年金額149万7千円の受給」となります。
月額にすると124,750円です。

例2:75歳0ヶ月で
増額率84.0%なので、184.0%受け取れることになります。
100万×184.0%=184万円
「年金額184万円の受給」となります。
月額153,000円です。

計算をすると見えてくる今後

 

おっかちゃまは、年金が受け取れないわけではないことに安心したと同時に、ざっと計算するだけで今後の生活を見直すきっかけになりました。

 

現在は、66〜70歳で繰下げ受給を希望する人は1%台なのだそうです。

それだけ、資産を持たないのか?知らなかったのかはわかりませんが、60歳まで何も知らずに年金受給の年齢になるのと、少しでも知って蓄えているのとでは違うのだなと思うんです。

なぜなら、おっかちゃまの母は繰上げ受給をして、年金だけで生活費が足らないので、80近いですが働いています。

悠々自適な生活ではありませんし時に体調が悪いこともあるようです。

それでも、働けるだけ良いのかもしれませんね。

実際のところ、何歳まで元気に生活できるか分からないので、一概に繰下げ受給が最高だ!

とは言いません。

繰り上げた方が良い方もいるでしょう。


なぜなら、全ての人の生活環境が違うから。

ただ、わかった今からできることを考えるのは遅くないと思っています。

今後は、相方とも年金について話し合い、さらに勉強していこうと思っています。

あとは法の改正など今後もあるかもしれないので、情報は確認していこうと思う今日この頃です。

 

今からでも遅くないので、貯めることもしっかり考えていかないとですね。